パブリックヒストリー研究会第12回公開研究会【ZOOM配信】

2022年10月02日

パブリックヒストリー研究会では、2022年10月23日(日)に、オンライン形式(ZOOMを利用)の公開研究会を開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。


テーマ「漫画・小説・映画とパブリックヒストリー」

歴史漫画や歴史小説、そしてそれらの映画化やゲーム化によって、「歴史」はますます大衆化しています。現代社会において、商品化する「歴史」には、どのような課題があると同時に、どのような可能性が秘められているでしょうか。パブリックヒストリー研究会・第12回公開研究会では、学習漫画と歴史フィクションの現状を皆様と共有し、議論を深めていきたいと考えています。


日時:10月23 日(日) 15:00~18:00 (日本時間、14:50より入室可)

場所:オンライン形式(ZOOMを利用)

【プログラム】

15:00~15:05 趣旨説明 小牧幸代(高崎経済大学)

15:05~16:05 報 告① 徳原拓哉(東京大学大学院)

 コンバージェンスするポピュラー・ヒストリー:歴史漫画とナショナル・ヒストリーの関係性

16:05~17:05 報 告② 兎澤映美(マンチェスター大学大学院)

 フィクションによる歴史の穴埋め?:遠藤周作『沈黙』の挑戦

17:05~17:15 休 憩

17:15~18:00 自由討論

運営・司会  小牧幸代(高崎経済大学)

参加ご希望の方は、以下の申込フォームからご登録をお願いします。

https://forms.gle/8xuukg8b5g75n66D9

※申込締切:10月21日(金)


【報告要旨】

報告① 徳原拓哉(東京大学大学院)

コンバージェンスするポピュラー・ヒストリー:歴史漫画とナショナル・ヒストリーの関係性

パブリック・ヒストリーやポピュラー・ヒストリーは往々にして、ナショナル・ヒストリーと対置、また批判する存在として、さらには「アカデミックな」歴史学と「一般の」人々の歴史とを切り分ける問題意識が重なって織り込まれる形で論じられる。しかし、「一般の」人々を取り巻く「歴史文化」そのものが、ナショナル・ヒストリーの磁場と重なりながら実践されている点を鑑みると、これらの関係は単純な対比関係では捉えられない。本報告では、「歴史漫画」の制作、流通、消費の場に着目し、相互の関係を改めて考察したい。

報告② 兎澤映美(マンチェスター大学大学院)

フィクションによる歴史の「穴埋め」?:遠藤周作『沈黙』の挑戦

遠藤周作の歴史小説『沈黙』(1966年)は度重なる翻訳と2度の映画化(1971年・2016年)を通じ、17世紀・日本キリスト教の物語を世界中に広めることとなった。本発表では『沈黙』が形成し得る日本キリスト教のイメージ、過去への感情的繋がり、歴史を表象する小説と映画のメディアとしての性質に着目し、オーディエンスの歴史認識形成の複雑な過程を分析する。また迫害下で周縁化され史料が現存しない棄教者の声を「救出」した歴史フィクションの可能性と問題点を問い、歴史の「語り」について再考察したい。


問い合わせ:パブリックヒストリー研究会

public.history.info@gmail.com